人新世の「EV」 序章 トヨタのミライ
昨晩は運動不足を補うために歩いた。昨日は9406歩のデータが残っている。久しぶりに目標の8000歩を超えた。
『人新世の「EV」』は斎藤幸平氏のベストセラー『人新世の「資本論」』(集英社新書、2020年)から思いついたのだが、気候変動は人間の経済活動の活発化がもたらす炭酸ガス排出量の増大による温室効果、温暖化によるものと考えられる。86ページの『「人新世」の生態学的帝国主義』という項の図10には鉱物産出量の増加率があり、鉄鉱石などの産出量は2000年ぐらいから急激に増大していることが示されている。これは中国の興隆と一致していると思われる。
2021年3月6日付中國新聞「香港選挙 民主派一掃へ 中国全人代 成長率6%目標」の記事によれば、中国は、まだ、一人当たりのGDPでは後進国らしいが、2035年には中流国並みに引き上げるとしている。その時には中国の経済規模は米国を追い抜くと言われる。
世界各国の地球温暖化対策の効果や正当性の根拠を示すために、今後は、経済活動と温暖化ガス排出量との関係を見る指標として、GDP当たりの排出量という目安が出てくるに違いない。
Apple社のMacBookやiPadなどはAir化して薄く軽くなってきているが、空気のように軽いわけではない。脱物質化をどこまで進められるのかが、大きな課題となっている。少なくともApple社の環境問題意識は再生可能エネルギーの使用などにおいてみることができるように非常に高いと思われるので、今後の展開に大いに注目している。
『人新世の「EV」』では、車も単に「EV」化すればよいというものではないと思われるので、車の脱物質化について考えてみたいと思っている。EVではLiイオン電池の原料問題、CoやLi原料の採掘問題が当然あるわけで、そこをクリアする方向性は今のところ見えていない。CoについてはNCAではなく、LFPを使うことでクリアされるだろうが・・・
考えてみると、一つの選択肢としては、水素燃料電池という方向性がある。これはトヨタ社の「ミライ」によって示されているかもしれない。中國新聞2021年3月6日に「水素拠点を訪ねトヨタ社長意欲」という記事が出ている。
概ね、以上のような問題意識を持って、少しずつ調べながら考えていく予定だ。
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